アイスと、青空と。



「あのね、流川君」
言いながら、こいつはオレンジのアイスキャンディーをなめた。

「なんだよ」
「私、流川君の大ファンだったのよ」
「…ふーん」
いきなりそんなこと言われても。

「前の話だけどね…」
つーか、今ファンで居られてもな。
「今思うと、すんごいバカみたいだわ、私」
「…」
「流川君のこと、王子様みたいに思ってた。美化しすぎだったわぁ」
「あっそ。」
こいつが何を言いたいのか分からなくて、俺はそっけなく返事をする。
それにしてもあちーな。空青すぎ。
俺もアイス、欲しい。

雲ひとつない空を見上げながら、
「それに」
晴子が笑う。
「あのころより、今の方が100倍流川君を好きよ」

どきっとした。

「なによぅ。照れてるの?」
じーっと晴子が俺を見つめてくる。
大きなこいつの瞳は、相変わらずきらきらしてる。

「おい」
「ん?」
「ちょっとちょうだい。アイス」
そういえば、このオレンジ色もこいつには良く似合う。
「嫌だぁ おいしいんだもん」
…むかつく。

じゃあこっちでいいや。

「晴子」
「?…!」

キスしてみた。ちょっとだけ。
うん。オレンジの味だ。

「お前さ」
「…」
「暑苦しいからいちいち真っ赤になるなよ」
「暑苦しいって…ばかー!」
プンプン怒るこいつを、やっぱり可愛いと思った。


***************

季節はずれですいません。
しかも、文章の拙劣な事といったら…;
とりあえず、流川視点で書きたかった。
読んでくださってありがとうございましたm(__)m




2005.2.3 UP

chuppiさんからいただきました、夏空の下の二人です。なんとも爽やかな二人・・・。
「ちょっとちょうだい。アイス」って言っている流川が!いい!!いいです!!
さ、さらに、それに歯向かう晴子ちゃん!いいですっ!!(しつこい)
私、いい歳して幼稚なんでキ・・・キスとかかなりドキドキします・・・!ドキドキドキドキ
chuppiさん、トキメキ作品をどうもありがとうございました!!

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