「モウジュウツカイ。」

今日は他校で練習試合。

最近では女生徒の観客がかなり増えてきた。

目当てはもちろん流川である。

クールだが内に熱い闘志を秘めた目つき

他を寄せ付けない圧倒的なプレーに惹かれるのは当然だろう。

この日も黄色い声援が体育館中に響いた。

「流川君かっこいいぃぃぃーーーーーー!!!」

「愛してるぅぅぅぅぅーーーーーー!!」

まるでライブ会場のような熱狂振りに晴子は苦笑いを浮かべて耳を塞いだ。

バスケをしている流川君はまるで全身の毛を逆立てて威嚇しているヒョウのようだ

と思ったことがある。

普段静かな彼はまるで別人かのように鋭い目つきで相手に挑んでいく。

そう…誰にも手をつけられない猛獣だ。

その圧倒的な存在に小さな草食動物のような私達は憧れを抱く。

 

 

試合が終わりみんなバスに乗り込んだ。結果はもちろん勝利である。

晴子の隣りには流川が座った。

しばらくすると疲れからか皆深い睡魔に襲われバスの中で熟睡しだした。

「疲れた…」

流川も例外ではなく頭をユラユラさせながらウトウトとしていた。

「疲れたなら寝ていいよ流川君。ちゃんと起こすから。」

「んー…。」

流川はそのまま晴子の膝の上にコトンと頭を乗せ目を閉じた。

晴子は少し驚いたが優しい笑みを浮かべ流川の髪をサラリと撫でた。

「お疲れ様。」

「なんか落ち着く…」

「今日はいい天気だからね。ポカポカして気持ちいいね。」

「じゃなくてお前がポカポカしてるから」

「流川君が汗冷えして冷たいからじゃないの?」

「…可愛げねぇ奴」

拗ねた口調でそっぽを向いたまま流川は深い睡眠に落ちていった。

そんな流川を見下ろしながら頭を撫でていた晴子は幸せそうに微笑んだ。


 

晴子ちゃん。あなたってまるで猛獣使いみたいね

流川をこんなに無防備にさせちゃうなんて

さっきまで毛を逆立てたヒョウみたいだった流川が小さな猫みたい

 

二人の後ろに座っていた彩子はその様子を見て思わず笑みがこぼれた。

 

END

 

 

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以上です…普通に有り得ない流川で申し訳ないです。。。

やっぱり流川には晴子ちゃん大好きでいてほしいなぁーと思って書きました。

ちなみに彩子の隣りには緊張して眠れないリョータがいます 笑

こんな駄文ですが読んでくださってありがとうございましたww







2006.4.25 UP

キャンさんよりいただきました、晴子ちゃんについついヤキモチやいてしまいそうなかわいいお話です。
流川をいつのまにか手なずけている晴子ちゃんとそれにハマっている流川・・・
やっぱりかわいい!!二人とも!!
キャンさん、素敵なお話をありがとうございました!

キャンさんの素敵HPはこちら >>> CHILD★PLAY

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